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1分間勉強法 石井 貴士

1分間勉強法 石井 貴士

本書は凡人でも目標を達成できる勉強法というのを紹介しています。
1分間勉強法という名前はやや誇張されている感がありますが、その方法論はとても実戦的で共感できる部分があります。

凡人でも効果的に学習するポイントは繰り返すことです。

私自身も大学受験や国家試験を勉強するときには限られた問題集を繰り返すことで身につけてきました。大学受験では結構苦労しましたが、当時はこの様な本を読む機会はなく、誰も効果的な勉強法については教えてくれませんでした。試行錯誤を繰り返す中、ようやく気付いたのはどの教科も繰り返すことで記憶は強化され、身につくようになるということでした。それ以降、身につけたいと思うことがあれば時間をかけ地道に繰り返すことを続けてきました。

本書はこの方法論をさらに進化させたもので、繰り返す回転数をもっと上げよ、と主張しています。

10個の単語を覚えようと思ったら、
通常の方法は1番目から順に、1個覚えたら次の単語にとりかかり、順番に10個目の単語が終了する。という感じだと思いますが、そうではなく、1番目の単語から10番目の単語まで一瞬一瞬目に焼き付けるような感じで素早く目に焼きつけ、それを何度も何度も繰り返す。
というのが本書で勧める学習法です。後者の方が記憶の定着は良くなります。

さらに、著者は色を使った記憶法というのを本書の中で紹介しています。
色ペンを使ってカラフルに線を引いていく方法もいいのですが、キャップを外したりはめたりするのが結構手間です。なので、初めから色分けされたノートに書き込んでいくというのです。こうやって色彩も利用して記憶を強化します。


本書の繰り返す方法論は読書にも応用できて、この本の中で紹介されている10分-5分-1分間読書法というのがあります。

これは、フォトリーディングに近い作業のような気がします。ページをめくりながら読むのではなく、眺めることで著者の主張、自分が知りたい内容を感じ取るのだと言っています。

例えば200ページの本であれば、
初めの10分間は1ページ3秒ごとにページをめくっていきます。3秒×200ページ=600秒=10分ですね。
次の5分間で1ページ1秒、ページをめくるのに1秒かかるとしても合計300秒だから5分で読めることになります。
最後の1分では本当に一瞬しかページを見ないことになります。

こんな方法で本が読めるのか?と疑問に思うかもしれませんが、この本では本はreading(読む)するものではなく、leading(導く)するものだと言います。つまり、ページを何度もめくっていると分かってくる、感じるのだそうです。

著者は、これはちょうど初対面の人に印象を持つのと同じことだと言います。

とにかく、最初から最後まで文字を一時一時追って読み進めるのではなく、浅い理解を何度も繰り返したほうが理解度も記憶も高まるということです。

勘違いしたくないのは、この方法もやはり魔法の杖ではないので、自分の知識をはるかに上回る分野の本には効果が上がらないということです。全くなじみのない分野は入門書などの分かりやすい本をまずは読み、たくさん経験を積むことで難しい本も読めるようになるのだと思います。1冊あたりの読書時間を短くすれば、よりたくさんの本を読むことができ、結果的に難しい本も読めるようになるということです。


タイトルにある”1分間”というのは誇張されすぎな気がしますが、原理的なものは試してみる価値はありそうです。




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