書籍 シナリオプランニング ウッディー・ウェイド著 など、あなたの本当の価値を引き出すおすすめ資格一覧

書籍 シナリオプランニング ウッディー・ウェイド著

書籍 シナリオプランニング ウッディー・ウェイド著

将来起こり得る環境変化を複数のシナリオとして描き出し、その作業を通じて未来に対する洞察力や構想力を高め、不確実性に対応できる組織的意思決定能力を培うことを図る、戦略策定および組織学習の手法。事業戦略の立案、プロジェクト計画、危機管理・リスク管理、株式分析・経済分析、組織変革・意識改革などに活用される。

 企業や組織の事業計画は、直近の実績やトレンドに基づいて立案されるのが一般的だが、未来を過去と現状の延長としてとらえる方法では、不連続な環境変化が起こった場合に適切な対応ができない。そこで起こり得る未来を「シナリオの策定」という形で仮想的に経験することで、意思決定者が(心の準備を含めて)事前に対策を練り、変化の予兆を見逃すことなく、不確実性に対応できるようにする手法がシナリオプランニングである。

 軍事的な戦略・戦術、外交政策などの検討・立案に用いられていたシナリオ法(scenario method)を企業の事業計画策定に取り入れたもので、今日では予測や計画の技法というよりも、企業の経営者やリーダーが不確実な現実世界を深く認識し、組織内でそれを共有する組織学習のためのグループプロセスとみなされている。

 シナリオプランニングにおけるシナリオとは、意思決定者が認識しておくべき異なった複数の未来像である。“起こり得る”未来ではあるが、“必ずそうなる”という予測ではない。将来の可能性を網羅すること――とりわけ、起こり得る最悪の成り行きを認識することがシナリオ作成の大きな目的である。意思決定者の間で事前にあり得る未来が把握されていれば、現実にその環境変化が起こったときに、どのような事態に発展する可能性があるかを即座に見抜き、混乱することなく対処できる。いい換えれば、「予想外の事態が起こった」ということがないようにするための思考ツールである。

シナリオプランニングのシナリオ作成手順は、論者や流派によっていくつかあるが、シナリオプランニングのコンサルティング企業であるグローバル・ビジネス・ネットワーク(GBN)が体系化した方法がよく知られている。GBNは、1970年代からスタンフォード研究所(SRI)でシナリオプランニングの研究を始め、そのビジネス応用の先駆者として知られるピーター・シュワルツ(Peter Schwartz)が中心となって設立されたファームである。

1.目的(取り上げるべき問題、意思決定すべき対象など)や展望期間を決定する
2.自社ビジネスに影響を与え得る情報を幅広く収集し、環境変化要因(シナリオドライバー)をリストアップする
3.特に重要性と不確実性が高く、経営に大きな影響を及ぼす環境変化要因(ドライビングフォース)を選び出す。異なるシナリオの分岐の軸となるものであり、この選定が極めて重要である
4.シナリオ作成を作成する。シナリオは、ドライビングフォースの組み合わせの数だけ作られることになる

 上述の方法は外部環境分析を先行するが、先にシナリオ(初期シナリオ)を作り、議論を重ねながら洗練していく手法もある。

2000年も前に、古代ローマの哲学者キケロは「現在の呪縛」について語っている。きわめて知的な経営者でさえ、未来を「あるひとつのテーマ」をもとに描いてしまう、つまり明日は今日の変化形でしかないと思い込んでしまうことを、キケロはそう言い表していた

きわめて稀な例を除けば、企業破たんの原因は、翌年の金利予測に失敗したからでも、原油価格を見誤ったからでもない。たいていは、競争環境が自分たちに不利な方向に大きく変わることを思い描けなかったからだ。

リーダーシップの本質とは、絶えず未来に挑み続けることだ。つまり、未来の可能性を理解し、新たな未来の環境の中で自社が果たす理想の役割を周囲に伝え、チームを鼓舞してその理想像を実現する手助けをしてもらうことなのだ。

破壊的なイノベーションは、市場の中のニッチな利益率の低いセグメント、つまり目立たず、魅力的でもないセグメントに参入することが少なくない。

「本当のプランニング」とは、未来がどうなるかを当てようと必死に努力するのをやめて、未来がどうなりうるかを理解するために力を注ぐことだ。

多くの若者たち、とりわけ教育を受けた、将来性のある若者たちは、もっと仕事の機会の多い安全な場所に移住し、その子どもたちにより良い未来のチャンスを与えるだろう

もし27歳か28歳で結婚したとして、あなたと配偶者は72年間も本当に一緒にいられるだろうか? 現在の仕事や結婚の概念は、近い将来あまり意味がなくなるかも知れない。

◆目次◆

監訳者まえがき 野村恭彦
イントロダクション
CHAPTER1 「現在の呪縛」から逃れる
CHAPTER2 シナリオ・プランニングの作法
CHAPTER3 ケーススタディ
CHAPTER4 ブラック・スワン
CHAPTER5 準備はいいか?
あとがき 考えられないことを考える
謝辞
訳者あとがき


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