書籍 新渡戸稲造 武士道 など、あなたの本当の価値を引き出すおすすめ資格一覧

書籍 新渡戸稲造 武士道

書籍 新渡戸稲造 武士道

 「武士道」には、日本では、道徳は、宗教教育の中で培われるものではなく、学校で教えられるものでもないと記されています。また、引用されている、バルザックの「社会は家族の連帯を失ったことにより、モンテスキューが『名誉』と名付けし根本的の力を失った」という言葉も印象に残りました。武士道は、家族、一族、地域社会の中で受け継がれるもので、結果、例えば、誰も見ていないからといって万引きをする人が極端に少いという道徳社会を生み出しているのかもしれません。発見されなければ万引きは法律で罰せられませんが、例え誰も見ていなくとも、お天道様が見ているのであり、親が泣き、家族に顔向けができず、先祖の顔に泥を塗ることになります。愛に加え、恥、名誉、義理にも訴えかけ、人間が形成されていくのかもしれないと思いました。

 また、「名誉」と「名声」が、命よりも重いと考えられていたことも印象に残りました。武士は、命よりも高価であると考えられる事が起れば、迅速、かつ平静に、命を捨てたそうです。現代社会は、法律で最高刑が死刑と定められていることもあり、命が最も重いというコンセンサスで構築されていますが、そのコンセンサスの歴史も、たかだか、50年や100年しかなく、それまで何百年、何千年の間、日本人にとっては、命よりも重いものがあったのかもしれません。

 「血を流さずして勝つをもって最上の勝利とす」とあるように、「武士道の究極の理想は結局平和」であり、「戦いの本能の下に、より神聖なる本能が潜んでいる。すなわち愛である」と記されています。ニュースを見れば、痛ましい事件、あさましい事件、恥知らずな事件の報道ばかりですが、現代日本は、武士道とともに、愛が失われているケースが多いのかもしれないと思いました。

<まとめ>
第1版への序文
 ある時私は、ベルギーの法学者に「日本には宗教教育がない」と話したところ、「宗教なしで、どうやって道徳教育をするのか」と驚かれた。思い返すと、自分に善悪の観念を吹き込んだのは武士道であることに気がついた。封建制と武士道がわからなくては、現在の日本の道徳観念はまるで封をした「巻物」と同じことだとわかったのである。

第1章 倫理システムとしての武士道
 武士道は、戦う貴人が職業だけでなく日常生活においても守るべき道で、「騎士道の規律」「ノーブレス・オブリージュ」(身分高い者に伴う義務)である。それはむしろ不言不文の語られざる掟、書かれざる掟であったというべきだろう。それだけに武士道は、いっそうサムライの心の肉襞に刻み込まれ、強力な行動規範としての拘束力を持ったのである。

第2章 武士道の源(sources)
 武士道は仏教と神道から大きな影響を受けているが、源は孔孟の教えであり、知識を行動と一致させよという王陽明の「知行合一」の実践であった。

第3章 義(rectitude)もしくは正義(justice)
 義は、サムライの規範の中で最も厳格な教えである。裏取引や不正な行為ほど嫌われるものはなかった。林子平は、これを「決断する力」と定義して、「義は自分の身の処し方を道理に従ってためらわずに決断する力である。死すべきときには死に、討つべきときには討つことである」と語っている。

第4章 勇気、勇猛心と忍耐
 勇気は、義のために行われるものでなければ、徳として数えられる価値はないと見なされた。勇気とは、正しいことを行うことである。

第5章 仁(benevolence)、惻隠の情(the feeling of distress)
 愛、寛容、他者への愛情、同情、哀れみは、常に至高の徳として認められてきた。仁は、優しい母のような徳である。孟子は「惻隠(そくいん)の情は仁のルーツである」と言った。か弱き者、敗れたる者、虐げられた者への仁の愛情は、とくにサムライに似つかわしいものと称揚された。

第6章 礼儀正しさ
 礼儀のルーツは、他人の気持ちを尊重することから生まれる謙虚さや丁寧さである。礼儀は、他を思いやる心が外へ表れたものでなければならない。

第7章 真実性(veracity)と誠意
 真実性と誠意がなければ、礼儀は茶番か芝居である。サムライの約束は、通常、証文なしに決められ実行された。証文を書くことは面子を汚すことであった。

第8章 名誉
 名誉は、この世における最高の善として尊ばれた。若者が追求しなければならない目標は、富や知識ではなく名誉だった。

第9章 忠誠の義務
 自分の命は主君に仕えるための手段と考え、それを遂行する名誉が理想の姿だった。

第10章 サムライの教育と訓練
 教育で第一に重視されたのは、品性の形成(to build up character)であった。

第11章 克己心(セルフコントロール)
 武士道は、一方において不平不満を言わずに耐える不屈の精神を訓練し、他方においては、自分の悲しみや苦痛を外面に表すことで他人の楽しみや平穏を損なわないように、という礼儀正しさを教えた。

第12章 自殺と仇討ちの法制度
 切腹は単なる自殺の一手段ではなく、法制度としての一つの儀式だった。仇討ちは四十七士の物語に見られるように、当時唯一の最高法廷であった。 

第13章 刀、サムライの魂
 武士道は適切な刀の使い方を強調し、誤った使用には厳しい非難を向け、嫌悪した。

第14章 女性の訓練と地位
 女性が夫や家庭、ファミリーのために自らを犠牲にするのは、男性が主君と国のために身を捨てることと同様、自分の意志に基づくものであって、それは名誉あることとされた。

第15章 武士道の影響
 俗謡に「花は桜木、人は武士」と歌われ、武士道精神を表す「大和魂」は、日本の民族精神(フォルクガイスト)を象徴する言葉となった。

第16章 武士道は生き続けるか
 武士道はこのまま廃れるのだろうか。芳しくない兆候が漂いはじめている。

第17章 武士道の遺産
 武士道は独立した倫理的な掟としては消え去るかも知れない。しかしその光と栄光は、廃墟を越えて生き延びるだろう。

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